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弱虫ヴァンパイアブログ!ヨワブロ!!

創作の小説(プロット)、活動等を公開します!

初プロット小説公開!

と、いうことで!

プロット小説第1話を公開いたしました!!

最終的には漫画になるので、未完成のものを投稿…って感じですが、プロジェクト的には大きな進歩だと思います!!!

おめでとう🎊✨

よく頑張った自分🐰💕

 

…!トイレ!!

ここもっといい表現が無かったのかなぁ…w

みおちーがトイレ行きたいみたいになってしまってるww(男性用トイレ)

トイレ行ってきます。

黙って行って。

 

さてこれを、50話ほど書いていくことになります✍️

語彙力しんどいのになんで小説にしちゃったんだ…バカなの……?

で!も!!なかなか小説書くの楽しいんですよ!!!

かじゅきくんの誕生日にも小説書いたし!

語彙力が良くなってきた気もします!!(?)

うん、こんな感じだし続けよう!!!

 

で、Legend2は「一歩」!

なんというか、空所補充って感じかな!

美緒のうんぬんや吸血鬼について、それから美花ちゃんが登場です🌹

美花ちゃん…まだ色付いてないピュアオブピュアです✨

下ネタ言っても首を傾げるほどピュアです✨✨

あーもー強く生きて!?美花ちゃん!!!

 

以上!Legend1を書き終わって(っ'ヮ'c)ウゥッヒョオアアァな本山りぃさでした!!

記念の一筆🎾🌸

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七瀬一期誕生祭2017小説🌱

今日は、みんなのトーテムポール、七瀬一期(ななせ かずき)の誕生日です!おめでとう!!ドンドンパフパフ!!!!!

初のペンタブ絵〜✨

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そしてそして!お祝い小説を勢いで書きました٩(ˊᗜˋ*)و
もう全力でみかずき詰め込んだので、なかなかの少女漫画かもしれません(?)
それでも良い方はぜひ…!

 

⚠️アテンション⚠️

  • もちのろんフィクションです!
  • 誤字脱字は暇な人はぜひコメント、Twitterにて教えてください!(@yowapro/@riisa_motoyama)
  • 痛い小説に加え、クオリティが低い挿し絵があります!
  • 少々グロ、エロあります!てか吸血鬼の話なのでグロはあってあたり前田のクラッカーチョットナニイッテルカワカラナイ

 

🙋‍♂️キャラクター🙋
七瀬一期
今日誕生日の身長が高い花オタク。
熱血系突っ走るタイプ。

黒井美花(目線)
吸血鬼の一期の彼女。成績優秀の美少女で、生徒会副会長。おとなしい天然さん。

 

ヴーッヴーッ
「ん…んん……」
テーブルを揺らす携帯のバイブレーションにより、美花は目を覚ます。

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…なんで美花、こんなところで寝てたんだろ?
手を伸ばし携帯を取り、画面を見た。
「…か…ず……?」
彼氏の一期からの電話だ。
迷わず電話に出る。
「もし…」
「美花おはよう!今日どうした?いっつもモーニングコールくれるのに…大丈夫か?」
「ごめん…なんか寝すぎてた……」
体を起こし、テーブルを見た。
ミシンに糸、針、布切りばさみに糸切りばさみ、布はシャツの形をしている。
あ…そうだ…今日は……。
「てか美花!朝、生徒会の集まりあるって言ってなかったっけ?もう7時過ぎてんぞ!」
「…!?」
美花は電話を切るのも忘れ、バタバタと朝の支度を始めた。
ほんと…なんでこんな日に寝坊……。まぁ、夜遅くまでプレゼント作ってたからだろうけど…。
美花は朝食も食べずに家を飛び出した。

 

4月24日。今日は一期の誕生日だ。

 

あろえ、ちょっとどいて…!」
作りかけのシャツの上にいる飼い猫のあろえをなんとか退けて、制服のまま作業に取り掛かる。
今は家に家族がいない。
家族と言っても美花が居候させてもらっている家の人たちだ。
同級生の日菜子は部活、彼女の弟は塾、両親は産婦人科の病院で、夜遅くまで働いている。
美花はひとりが嫌いなので、いくら邪魔して来るとしてもあろえを部屋から出すことは出来なかった。
あろえは窓の方で暇そうに寝そべった。

美花は大きなため息をついた。
…最悪。
美花は心の底から思った。
今日は特に生徒会の仕事が忙しくて、学校にいる時1度も一期に会えなかったのだ。
正直、お昼は時間があった。
『ごめんな!友達とお昼食うわ!』
そうメールが来た時どれだけガッカリしたか。
いや、むしろよかったのかもしれない。
なぜなら、まだプレゼントが出来ていないのだ。

美花は裁縫が得意なので、誰かの誕生日には必ずハンドメイドのプレゼントを贈っている。
しかも今回は彼氏へのプレゼントだ。
今まで以上に気合を入れて、クオリティが高いプレゼントを作っていた。
…が、スケジュール管理が上手くいかず、誕生日までに完成しなかった。しかも半分ぐらいしか出来ていない。

夕日が眩しい。もう6時半頃だろうか。
今、そんなことを考えている暇はない。
美花は必死で手を動かそうとした。
しかし、美花の意識はそこで途切れた───


口に血の味が広がる。
みるみるうちに力が湧いてくる。
舌を動かすと何か当たった。…指、だろうか。傷口を発見し、ひたすら舐める。
おいしい…鉄分たっぷりの健康な人に流れる血…。
やっぱり…この味は………
「か…ず……?」
「美花!」
目を覚ますと、美花は一期に支えられながら座っていた。
あぐらをかきながらこちらを見ている一期は、今にも泣きそうだ。
…おいしそう。
「ってちょっ!?」
我慢出来ない…もっと…飲みたい…!
美花は一期の手の傷口を能力を使って消すと、一期のシャツのボタンを外し、首筋に牙を立てた。

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「…っ!」
一期は顔をしかめて痛みを耐える。
美花は紅い目を見開きながら、ひたすら一期の血を吸う。
血が鎖骨の方へ垂れる。それを逃さず美花は器用に舐める。
血の味を存分に味わう。体がゾワゾワする。
「…美花…俺…そろそろ危ない…」
美花はハッとして、一期の首筋から口を離す。
「あ…」
すぐさま傷口を塞ぎ、倒れそうになる一期を支える。
一期の顔色か悪く、呼吸が荒い。気付かない間にたくさん血を吸ってしまったのだろう。
大切な彼氏を苦しめてしまった…。
「ごめん…かず…ごめん……」
泣きながら震える声で一期に謝る。
「大丈夫…死にはしねぇと思う…でも…ひとつだけいいかな…?」
「…!何?」
今、一期にやれることは全力でやろう…!
「膝枕…して…」
「え?」
簡単なことすぎて、真顔で反応してしまった。

 

「いくら細くても太ももは柔らけぇな」
「…」
美花の太ももに頭を乗せた一期がニヤニヤしながら言う。
タイツを履いた、フェチにはたまらない太ももを、一期はひたすら触る。そんな彼もタイツフェチだ。正直、にやけ方が気持ち悪い。
家にあった日菜子のものであろう貧血用のサプリメントを一期に飲ませると、体調は徐々に回復し、今に至る。
「かず、そういえばなんで…家にいたの……?」
よく思えばすごく疑問だ。
見知らぬ人ならば警察に通報すべきことだ。
「勝手に入ってごめんな。でも、あろえが来いって」
あろえ…」
あろえに目を向ける。
再び窓の方で暇そうに寝そべっているあろえは、何も気にせず淡々としている。
「実は美花に会いたくて家に行ったんだ。でもインターホン鳴らしても誰も出なくて。そしたらあろえが窓をカリカリしてたのが見えてな。それがなんか、助けを呼んでるように見えて、入ってみると美花が倒れてた、と」
「そうだったんだ…」
今日は高級猫缶をあげよう。
「なぁ美花」
「ん?」
「プレゼント、ゆっくりでいいからな」
「…!」
やっぱり気付かれてたか。
実際、机にあった布切りばさみで手を切り、血を飲ませたようだった。
はさみの質悪くなるけど、命の危機だったのもね。
自業自得だわ。
「でも…今回のプレゼント、めっちゃクオリティ高ぇな。やっぱ、俺が彼氏になったから?」
「そう…だから…どうしても当日に渡したかったの…」
一期を直視することが出来ず、そっぽを向く。
悔しい。もし完成していたら、この時間はふたり笑顔で…。
「そっか…。でも、気持ちがこもってたら少し遅れたってなんとも思わねぇよ。それだけ頑張ってるってことだし!」
一期は笑顔で美花を見る。美花も反射的に一期の方を向く。
一期の優しさが嬉しくて、再び涙が溢れる。
「かずぅううう…!」
「泣くな泣くな!俺の顔面涙まみれなるから!!」
一期は焦りながら美花の顔の涙を手で拭った。
部活や勉強、好きなことを全力でやってきた手。
そんな一期の手が、美花は大好きだった。

 

気付けば8時を回っていた。
心配をした一期の母親が車で迎えに来てくれ、美花は外まで見送っていた。
先程までの事情を説明し、謝ると、一期の母親はすんなりと許してくれた。
流石かずの母。優しいなぁ…。
もし将来この方が美花のお義母さんだったら美花は幸せ者だ…。
美花は微笑みながら思った。
一期が車のドアを開けると、ハッとしたかのようにこちらを向いた。
「なぁ美花、もうひとつお願いしていいか?」
「…何?」
「今日、まだ美花に言われてない言葉があるんだよなぁ…」
「…?……あっ!」

 

4月24日。今日は一期の誕生日だ。

 

背伸びをし、一期にそっとキスをする。
「かず、お誕生日おめでとう…!」

 

end🌱

本編終盤のみかずきの話( ˘ω˘ )

どうも!春休みに美花と一期のカップリング、みかずきにどハマりした本山です!!

そ ん な みかずきが「おやっ?( ^ω^)おっおっおっもしかして…!?」って話をまとめたのであげます!メモに残してたら容量食うしね!!

 

⚠️アテンション⚠️

  • 説明文(?)、小説の2種類を使ってまとめてあります
  • *から*までが本山がノリノリで書いた小説です
  • 誤字脱字があれば、暇な人は指摘してあげてね
  • あるアプリのスクリーンショットがあります。ただまとめたって感じなのでグレーゾーンの指摘はやめてね
  • スマホバージョンでは画像が大きく見れますが、パソコンバージョンで見れるかは分からないので見れない場合は指摘してね
  • 途中で美花目線と一期目線が変わるよ

 

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この話のイメ画を一筆!もうデッサン狂いすぎマックス!!

 

 

グロキシニアとの戦いが終わり、美緒はブーゲンビリアの姿になった。

それを見た美花は、過去の全ての記憶を思い出す。
前思い出したのは、
ブーゲンビリア、ホリホックとの楽しい思い出
ブーゲンビリアがグロキシニアと分裂、暴走し、自分がヴラッドスターに住んでいた吸血鬼と一緒に13年間戦ってたこと

ブーゲンビリアとホリホックの姿もあやふやで、2人が、美緒と、今は亡き美和という事も分からなかった。

そして今回思い出したことはあまりにも酷いものだった。
・昔は人間として生きていて、その頃は丁度第二次世界大戦真っ只中だったこと
・友達もおらず、誰からも愛されなかったこと
・初経が来た11歳からは、生理じゃない日は毎日ストレス発散と子作りのために見知らぬ男性と性交をしていたこと
・2回妊娠したものの、2人とも死なせてしまったこと
・家族から失望され、暴力を振るわれ、最後には空襲のとき見捨てられ、死んだこと
・死んで、吸血鬼として生まれ変わってからヴラッドスターに行くまで、復讐とストレス発散に人殺しをしていたこと

過去の酷い記憶を一気に思い出したこと、まさか自分がこんなにも汚いとは思っていなかったこと、ふたつが一気に襲い掛かり美花のメンタルはズタボロだった。
いつもなら日菜子に相談するが、日菜子は美緒と結ばれたばっか。2人の邪魔をするわけにはいかなかった。
それにみんな戦いが終わり、幸せに埋もれていた。今はそんなパーティ(in宍戸家、理子の部屋)の真っ只中だった。
こんな笑顔ばかりの場にはいられない、いてはいけない。
みんなが受け入れてくれるのは分かっていてもその場にいることはできなかった。

トイレに駆け込むや否や、便器に顔を向けて食べたものをすべて戻した。
涙は止まらずまぶたは腫れ、みんなに見せることが出来ない酷い顔だった。

気持ちをなんとか抑え、トイレを出る。
すると目の前には、気をつけの姿勢で真面目な顔をした一期がいた。

 


「先輩…」
駄目…私、気持ちを抑えて。
微笑みながら話しかけてみる。
「…どうしたの?一期くんもトイレ?」
「何か…あったんですよね?」
「…!」
誤魔化せ。
「か…一期くん、知ってたでしょう?私が美緒のこと好きだってこと…だから」
「それとは全く違うことですよね?」
「…!」
なんで分かるの…?
私は下を向き、黙ることしか出来なかった。
一期くんは変わらず強い眼差しを私に向け、話を続けた。
「…これ以上のことは分からないですけど、俺たちは…」
「もうやめてよ!!!」
一期くんはびっくりした顔で私を見ていた。
再び涙が溢れる。
…帰ろう。そうしないと甘えてしまう。
急いで階段へ向かおうとする。
降りようとした瞬間、腕を掴まれる。解こうとしても解けない。
「やめません!!」
「だからやめてよ!!!」
「やめません!!!」
「なんで!!」
「先輩を助けたいからです!!!」
「私は求めてない!!助けられる資格もない!!!」
「なんでですか!!!」
「人殺しだからよ!!」
一期くんは目を見開いて動きを止めた。
涙目になっている。
よかった…これなら……。
「なんで…そんなことしたんですか?」
まだ粘るのね。
そんなの聞いてどうするの?
自分が好きな人は綺麗だって証明したいの?
「理由があるんですよね?」
違う、一期くんはそんな子じゃない。
ほんと私って汚い奴。
なんで私のこと好きになっちゃったの…?
「ごめんなさい…」
「先輩?」
どうすればいいのか分からない。
思考がぐちゃぐちゃ。
涙と震えが止まらない。
「ごめんなさぃ…お願いだから…もう…ゃめて…やめてぇ……」
「先輩!!!」
腕を引っ張られ、一期くんの胸に引き寄せられる。大きく暖かい手が私を包み込む。

だ、抱きしめてしまった…。
すげぇいい匂い…バラ…?
体細い…この体で立ってるのか…?
って違う違う!今はそれどころじゃない!
先輩は…驚いているのかピクリとも動かない。
何か言わないと…やっぱりいつもの…
「美花先輩、好きです」
囁く声が震える。いつもより緊張している。
先輩は状況を理解したのか、俺を押して引き離そうとする。
絶対離さない。先輩を強く抱きしめた。
「ひとりで抱え込まないでください」
「でも…私は……」
くそ…いい言葉が思いつかない……えっと………こんなときは………………そうだ!
「先輩!ふたりでパーティ抜け出しましょう!!」
「ぇ…?」
「1回頭冷やしに行きましょう!」
「えっ…ちょっ!?」
先輩の腕を再び握り、階段を駆け下りる。
「気をつけてくださいね!」
「なっ…何なの!?」
「先輩!!走りますよ!!!」
「もう走ってるでしょ!ちょっと!!」
先輩は泣きながら大声をあげつつ、俺についてきた。

 

美花が一期に連れてこられたのは、ロープウェイで行けるハーブ園。
「俺の大好きな場所なんです。リラックスできるハーブの香りが園中に広がっていてるんですよ。嫌なことがあったときは必ず来てます…冬なので、今は花が少ないんですけどね」
展望台で花壇と街の景色を見ながら一期ははにかみながら言う。
ロープウェイに乗っているときは、一期が進んでいろんな話をしたり、絶景スポットを教えたりして、美花が少しでも楽になるように努力していた。
おかげで美花も表情は少し柔らかくなっていた。
ゆっくり園内を全てを見終わったふたりは、ベンチに座り、休憩していた。
美花は一期に心を許したのか、真剣な顔で、昔のことを話し始める。

 


「私、昔は人間だったの」
「人間…」
何か後悔があって吸血鬼に生まれ変わったのだろうか。
「ええ…それで…私が生きていたときは丁度第二次世界大戦のときでね…」
「えっ!?」
思わず大声を出してしまった。
「す、すみません。続けてください」
昔から苦しい思いをしてきたのか…。
先輩は頷くと、ゆっくり口を開いた。
「今と同じで河井町に住んでいたのだけど、河井町は国への協力の方法がおかしくてね…」
先輩の体が震えている。
俺に教えるために思い出しているのだろう。
先輩の右手を両手で包む。とても冷たかった。先輩は一度びっくりしたような顔をしてこちらを見たが、柔らかく笑い、再び真剣な顔をすると、口を開いた。
「月経が来た女は…子作りとストレス発散のために…毎日裸で男と寝てたの」
「…!?」
次は声も出なかった。
つまり…先輩は…処女じゃないんだ…。
「もちろん私は嫌だったわ…。初経が来たときは必死で隠してた…。結局…バレてしまったのだけどね…」
先輩の目から再び涙が流れる。
「確かに…ひたすら戦う男よりはマシだったかもしれない…でもぉ…ストレスのたまった男は怖くて…血が出るまで…か…噛まれたり…入れられたり…時には…気絶しちゃったり…」
俺も男なのに、話してくれるんだな…先輩は俺のこと好…じゃなくて、信頼してくれている。それだけでも嬉しかった。…ちょっと嘘ついたかもしれない。
先輩の涙がスカートにシミを作る。
ハンカチを出そうと思ったが、先輩の手を離す気にはなれなかった。
「河井町のお望み通り…妊娠もしたゎ…2回…。でも…小さな私の体では…耐ぇきれなくて…ひとりはお腹の中…もうひとりは…ゎ…私のお腹から出て…すぐ死んだわ…」
「…それを人殺しだって言ってたんですか?」
「違うわ…それは違う…って言おうとしてくれたのね…ありがと…」
「い、いえ!」
ふと出た感謝の言葉と微笑みに、俺はちっぽけな返事しか出来なかった。
先輩はふぅっとひと息つくと、じっと俺の目を見て、質問をした。
「…ねぇ、子供を産めない奴は…どうなると思う…?」
俺を見る先輩の瞳は、涙で歪んでいても、力強かった。
口が震える。答えはもちろん…
「…必要ない」
「…正解」
先輩は顔を上げ、うっすら見える海を見ているようだった。
「私はもぅ…ただの邪魔者…みんなのサンドバッグとして…暴力を振るわれ…最終的に…空襲のとき…見捨てられて…死んだ…」
ブワッと強い風が吹き、落ち葉が舞う。
平日かつ閉園時間30分前の園内は、とても静かで、夕焼けが数少ない花を照らしていた。
「そして…私は吸血鬼に…生まれ変わった…」
先輩は左手で、服の下から、首にかかっているペンダントを出した。夕日が赤紫のペンダントを輝かす。
「最初は自分がどうなったのか分からなかったのだけど…持っていた鎌を見たら…自分が無敵になったように思えた…」
「もしかしてその鎌を使って…」
「人殺しをした…。私に酷いことをしてきた家族…男…外国人…。気持ちよかった…感触がたまらなかった…」
…確かに人を殺していい理由にはならないだろう。でも、結局みんな戦争で死んでいたかもしれない。でも…
「…嫌いになった?」
「そんなわけないじゃないですか!!!」
とっさに口に出たが、間違いないだろう。
好きだ…。
くそ…何を伝えればいいか分からなねぇ!
とにかく!
「何があっても先輩が好きです!!正直自分でもなんで好きか分からないです…。だからこそ!まっすぐ先輩が好きです!!!」

好きという言葉と共に、涙(もしかしたら唾紛れてる)が飛んでくる。
顔も言葉もハチャメチャ…。
「…って?何言ってるか分からないですよね!すみません!!」
「…ふっ」
「!」
「あっははははは!」
「ちょっ…先輩っ…恥ずかしいので笑わないでくださいよぉ………ってか!やっと笑いましたね!!」
「えっ…?あ…」
しまった…笑ってしまった…。
顔がどんどん下を向く。
私なんか笑ったら…
「ストップ」
一期くんが私の顎に手を当て、顔を上に向かす。簡単に言えばアゴグイ…。
「俺、小学生のとき、親友…レンがいじめられてるのを見て見ぬ振りをしてたって話をしたじゃないですか。見て見ぬ振りしてる時点で親友じゃないんですけどね」
一期くんが顎から手を離す。
その手は彼のズボンのポケットに吸い込まれた。
かっこいい………ん?
いや、かっこいいっていろんな人に思うか。
「レンが自殺未遂をして、不登校になって、俺はすごく後悔した。だから、これからは悔いなく生きていこうって決めたんです」
やっぱり一期くんは強いなぁ…。
一期くんは私を見て、晴れやかな顔で言った。
「何が言いたいかというと、後悔したことは心に留めていないといけないってことです。
先輩が今、人を殺したことを後悔しているのならば、せめてでも先輩の心の中だけで生きさせてあげてください…」
すごい…一期くんは自分の生き方をしっかり決めているんだ…。
そして解決策まで導いてくれた。
何度目の涙だろうか。苦しくて…嬉しくて…悔しくて……左手で拭っても拭っても涙はひたすら流れた。
「ひとりで苦しかったら、俺じゃなくても、日菜子や美緒、誰でもいいです。相談してあげてください。みんな心配してるんですからね」
一期くんはポケットからスマホを取り出し、日菜子、美緒、理子、大雅、美和、一期くん、私の会話グループ、『ばんぱーず』の会話面を私に見せた。

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「うぅっ…う〜……」
分かってた。みんなが私を受け入れてくれること。一緒に悩んでくれること。
分かっていても、嬉しくて、嬉しくて、泣かずにはいられなかった。
「先輩、理子の家に戻りましょう!みんな美花先輩を待っていますよ!」
「…ぅん!」

美花の心の中で生きさせる。
7人で辛いことは分け合う。

美花は、生きていいんだ。生きなきゃいけないんだ。これからも、強く生きる。


美花と一期はベンチを去るまでずっと手を繋いでいた。

 

帰り道、美花はどうしても一期にお礼をしたいと言う。
「じゃあ俺の彼女に!」
「なりません」
「いいですもーん!最終的には俺の彼女になるんですから!!」
そう言った後、一期はすぐいい案を思い付き、美花に言った。
それは、『家庭教師になってもらいたい』とこことだった。

一期は2、3ヶ月後に高校受験を控えていた。
塾には通っているし、学校のテストでもなかなかいい点数を取っているが、数ヶ月の戦いで勉強には全く触れていなかったのだ。
神様の美緒が出席停止扱いにさせてくれたとしても、成績もかなり酷いものになっているだろう。それはもちろん美花も、他のみんなもだ。

勉強がよくできる美花はもちろんOKを出し、毎週水曜日、一期の家に勉強を教えに行くことになった。

それからふたりの距離がもっと近くなり、もっと惹かれあった。

そして公立高校受験当日。
一期が受験したのは美花と日菜子と美緒が通っている高校だった。
理由はもちろん、美花が学校にいることだ。
美花は決めていた。今日、一期からの告白にOKを出すことを。

 


続きは、本編のお楽しみ!(逃げた)
(でもでも!クライマックス言っちゃったら面白くないでしょ!!)

美緒=キ●ピオについて

こんにちは。ここ最近お腹が言うコトを聞いてくれなくて苦しんでいる本山です!

 

突然ですが、私と長い付き合いの方は、私がマ●オファミリーのキ●ピオが好きだと言う事はご存知だと思います。

その点から、美緒の名字が木野で、「あっ」と思った人もいたでしょう。

私が自ら言った事もあったでしょう。

そう、美緒はキ●ピオをモデルとした子です。

日菜子はキ●ピコだし、理子と大雅はシスエコとシャーベットというキ●ピオの形をベースにしたうちの子をモデルにした子です。

ここまで来たら分かると思いますが、

「美緒はキ●ピオのパクリではないのか」

という意見をいただきました。(まずタイトルで分かる)

なので、今回はこの意見についてお答えしたいと思います!

 

美緒とキ●ピオ

公式のキ●ピオの設定はとても少ないものです。

ピー●姫の家来、あわてんぼう、大勢いる、キ●ピコをアイドル的存在として見ている…私が調べた結果、これぐらいの設定しか見当たりませんでした。

そんなキ●ピオを好きになった小学生の私は、本やアニメの影響を受けて、吸血鬼が大好きになり、キ●ピオが吸血鬼になって戦う漫画を描いていました。

その私の漫画の中のキ●ピオの設定は、画像のようになっています。f:id:Kinoko125:20170321153440j:image

ちゃんと載せれてるかな…?

カオスですね!!!!!

落描き(シスエコとシャーベット)の隣に書いてある通り、赤線が美緒と設定が同じ所青線が公式のキ●ピオと同じ所です。

こう見ると、公式のキ●ピオと重なっている所はあわてんぼうしかありません。

 

日菜子とキ●ピコ

私のお嫁さん、キ●ピコは、キ●ピオと違って多くの設定があります。

キ●ピオ達のアイドル、キ●ピオより頼れる、動物が好き、音楽が好き、強気、元気…好きですね!ほんと可愛い愛してる!

なんか6年間休んでる間に、お姉さん路線だったのが可愛い妹系になってるし!(n回目)

いや今それどうでもいいんでしたごめんなさい。

そして、同じ漫画に出ていたキ●ピコの設定は画像のようになっています。

f:id:Kinoko125:20170321155507j:image

ん…?Cカップ…#とは

てか誤字あるやんw特意じゃなくて得意ねww

まさかこのまま載せるとは思ってなかったので誤字脱字平仮名酷いと思います!いえい!!

見方は同じで、赤が日菜子と同じ設定の所青が公式と同じ所です。

勝手に公式のキ●ピコにあざとい入れてまーす!

ほんとのコトだもーん!!

こちらも、公式のキ●ピコと重なっている所は音楽が好き、強気しかありません。

 

対処について

このような事から、私はキ●ピオとキ●ピコをモデルして良いと思ったのです。

もちろん漫画のふたりを。

しかし指摘されたので、一番の心配どころの美緒の名字と、日菜子の髪型を変えさせていただきました。

美緒の名字は「菓子屋」、日菜子の髪型をゆる三つ編みからお嬢さま風の髪型に変更しました。

f:id:Kinoko125:20170321160704j:image

いかがでしょうか?:(´◦ω◦`):
美緒のお家、お菓子屋さんしてないけどね!(n回目)

日菜子の髪型は女子力が高くてぴったりだと思います!

それ以外も、漫画の中のキ●ピオ、キ●ピコのイメージからも離れられるように頑張っています…!

 

以上です!最後まで見ていただきありがとうございます!!

Legend1「独り立ち」

f:id:Kinoko125:20170521154131j:image

*これは漫画のプロット用の小説です

*フィクションです
*誤字脱字はコメント欄または、Twitter(@ yowapro、riisa_motoyama)にて指摘お願いします

*グロテスクな表現があります。あまり酷いものではないと思いますが、苦手な方はブラウザバックをお勧めします

 

 

 黒い空、荒れ果てた地面、私はただただひとりの少女と戦っていた。

戦いはもう終わりに近い。私の負けになるだろう。

黒くて長かった綺麗な髪も、今ではすっかり短くなってしまった。

「フラワーヴァンパイアちゃん、バレバレだよぉ?」

その声が聞こえた途端ものすごい衝撃で、岩は割れ、その陰に隠れていた私は飛ばされ、音を立てて壁に当たった。

これは…地球へのドア…!?

この星が平和だった頃、地球から来る吸血鬼の為に作られた、大きく重そうなドア。

逆に、地球に行くことは許されない…という話を聞いたことがある。

世の中を動かす人達がいなくなった今では、関係のないことなのだけれど。

ありえない方向を向いている指を気にせず、ドアノブに手を掛け、力を振り絞り立ち上がる。体中から血がポタポタと落ちる。

ああ…喉が渇いた。自分の血でもいい、飲んでしまいたい。

私とは逆で、ピンピンしている黒い塊…私がずっと戦ってきた少女が、音もなく歩いてきた。

「えぇ〜まだすんの〜?いつまで頑張る気ぃ??」

「いつまでも……力の…限りっ……戦うわ」

これっぽっちも思ってない。

輝いていた頃の親友が言うであろう言葉を言ってみた。

「ふぅん…」

少女は私と目を合わせず相槌を打つと、私の頭を鷲掴み、顔を近づけた。

「あの世であいつと幸せに暮らしな」

少女はそう言うと、私の頭をドアに叩きつけた。頭がミシッと鳴る。

その反動で、ドアがギィイイと音を立てながら開き、私はそのままドアの向こうの闇の中へ落ちていった。

「…ブーゲンの…バ…カ……」

 

***

 

転入初日。

ボクは、肘より少し上ぐらいの長さをしている金髪の癖毛を左側にまとめ、反対側の横髪にはハート型の赤いピンをパチンととめた。

前の学校の地味な色のブレザーとは違い、鮮やかな青のスカートが特徴的なセーラー服を着て、鏡の前でくるっと回ってみる。どこから見ても女の子。スカートは折るべきかな?みんなを見てから考えよう。

「じゃあ…行ってきます!」

そう言い、愛犬のポム(メスのトイプードル)の方を向くと、ちょこんとおすわりをし、寂しそうな顔でこっちを見ていた。ごめんよポム。ボクは行かなくちゃいけないんだ。

ポムを見ながらドアを閉め、鍵をかける。

前を向いて、黒がベースのゴスロリ系の新品の日傘をさすと、思わず笑みがこぼれた。

ウキウキした気分のまま、ボクは家の前の坂をゆっくり下っていった。

引越し先の河井町は、所々に植えてある桜により、春のポカポカ陽気がもっと暖かく感じた。それは、ボクのこれからの学校生活を祝福しているようだった。

 

そんな外とは異なり、市立河井中学校の体育館はジメジメして寒かった。

「姿勢を正して、礼」

「お願いします」

『お願いします』

先生が挨拶をすると、体育座りをしている生徒たちは一斉に返事をした。

「色々言いたいことがありますが、まずは転入生を紹介したいと思います。菓子屋さん、前に来てもらえる?」

「ふぁっ、ふぁい!」

先生が先にいろんなコトを話すと思って油断してた…最初から失敗だよ…。

体育館の出入口の前から、肩をすくめながら前に出る。

笑っている人もいれば、「ドンマイ」「気にしてないよ」など、優しい声をかけてくれる人もいた。

他にも、「可愛い」「タイプだわ」と呟く、ボクに色目を使っている男子もいた。可哀想に。

「今日から79回生の仲間になる、菓子屋美緒さんです。菓子屋さん、挨拶お願いできる?」

「あ、はい!…中部地方から来ました、菓子屋美緒です!…よぉしくお願いしましゅっ!!」

滑舌悪すぎる人みたいになってるよこれじゃあ…。お辞儀もなかなかおかしかったぞ……。

しかし、みんなは変わらず温かく拍手で迎えてくれた。

よかった…優しい人たちばかりだぁ…。

礼をした体を上げると、ある少女が視界に入った。

 

綺麗…お人形さんみたい……!

整った顔立ちで、透き通った肌。

マシュマロのようにふわふわしてそうな体と唇。

髪は、少し癖がついた肩までの長さで、珍しい桃色をしている。ハーフアップ…って言うのかな?左右の少しの髪を三つ編みにして、後ろでまとめている。とても上品だ。

外にはねている横髪は、天使の羽みたいだった。

 

…って、それどころじゃない!

我に返り、先生の話を聞く。

「菓子屋さんは体が弱く、体育などの一部の授業に参加できません。それから太陽も苦手で、外に出る時は日傘を使うので、理解の上で接してあげてください。そして、みんなが気になってるクラスは、3組です!」

先生がクラスを発表すると、ワッと3組であろうクラスの生徒が喜んだ。

 嬉しい…それだけで喜んでくれるんだ……。

いかにも南国生まれの男性の担任に、クラスメイトの後ろまで誘導してもらっている間も、「よろしく」と声を掛けてくれる子がいた。

学校生活、楽しくなりそうだな…!

これであの、辛くて苦しくて泣いていたボクともお別れできる。

ボクは、前に立つ先生の諸注意をにやけながら聞いた。

 

***

 

「やばいうけるー!」

「おかしいよね〜!」

「ねっ!美緒もそう思うでしょ?」

「ふぇっ!?あ、うん!」

「だよねー!」

あははと2人が笑うのに合わせて、ボクも笑った。

長いブラックベリーカラーの髪全てをポニーテールにしたつり目の少女を、ミルクティーカラーの外はねの癖がよく付いた髪をツインテールにした可愛らしい少女とボクで囲む。

話の中身がない。面白くないなぁ…。

気付かれない大きさでため息をつき、窓の外を見た。

 

ボクが河中…河井中学校に転入してきて1週間がたった。

自分から動かないと変わらない。その通りだと思った。
自分から話しかけることが出来ず、しょうがないという感じで、隣の席の大野桜と、その親友の三鈴まつりのグループに入ることになった。

 

最初は楽しかった。桜…さくといる時は。

ツインテールの子、さくは、ふわふわしていて、優しくて、そんでもって行動力があり、世でいうモテ子だった。

もちろんそれは女子向けても変わらず、ボクとさくが仲良くなるのも時間はかからなかった。

しかし、そこにまつりが入ってきた。

正しくはボクが入ったことになるのだけれど。

ポニーテールの子、まつりは、さくと同じく行動力があるが、性格は正反対。サバサバしていて、少し自分の意見と食い違うとすぐイライラし始めるのだ。

 

昼休み中、まつりの話が止まることがない。

今日も、もうすぐ昼休みが終わるのも気にせず、まつりは話題を変えて話を続ける。

「ねねね!昨日ショッピングセンターの近くで誰か襲われたんだって!」

「あっ!透明人間のやつでしょ〜!?」

「そうそう!」

…なんだそのバカげた噂は。

「てか襲われた人、首筋めっちゃ痛かったらしくて血も出てたんだとか!」

「それ聞いて私思ったんだけどさ、それって〜…吸血鬼じゃない?この地域、なんか言い伝えもあるし」

「言い伝え!?」

突然立ち上がって食いつくボクを、ふたりは驚いた顔で見ていた。

「うぁっ…ごめん……」

ここまで来ると信じてみたくなった。

だって首筋痛くて言い伝えがあるとか本物じゃない!?

なんで透明なのかは謎だけど。

「謝ることないのに〜!えっと…」

「ふたりとも!もう昼休み終わるよ!次、先生が口うるさい社会だから早く席ついとかないと!」

「…ほっほんとだね〜!美緒、行こう!」

ほら、興味ない話になるとこの様。

しょうがなく、さくと自分の席に戻る。

「美緒、美緒」

「ほえっ?」

「さっきの話なんだけど…」

「!」

体をさくに向け、前かがみになって目を輝かせながらさくを見る。

さくはそんなボクを見てクスッと笑うと、話を続けた。

「不思議な力を持つ男が、河井町を災難から守った〜…とか。そのお礼として、血液を与えていたらしいの。神様みたいな存在だったとか!」

「吸血鬼のイメージと全く逆なんだけど!え?すごい!ねねね!見た目とかは!?」

「小学生の時に見た絵だと〜…やっぱり黒っぽい?いや、黒いオーラみたいなのが出てただけかも。紅いペンダントみたいなのもしてた〜!もちろん牙があったし〜、あと紅い目をしてて〜…金髪だった!美緒と同じ!」

「ほへ〜まじかぁ…!でもボクは吸血鬼じゃないぞ〜!まず、血を直視出来ないし」

「そうなの!?じゃあホラー系の見れないんだ!」

「そうなんだよね〜」

 血を直視出来ない、実はなかなかの重症である。

血を見るや否や、目眩が襲い、立っていることも出来なくなってしまう。

ボクが女だったら生理の時どうなっていただろう。

チャイムが鳴り、社会の先生に向けて礼をする。

でも、吸血鬼かぁ…。

2次元から飛び出てきたようなニュースに、ボクはウキウキせざる負えなかった。

 

 

吸血鬼を探そう!…ってことにもならず、それどころか、次の日にはその噂は消えてしまった。

やはり不可思議で信じられなかったのだろう。

そしてボクは今日も変わらず、さくと一緒にまつりを囲んで話を聞く。

しかも放課後に。

もう既に夕日が教室を照らしている。

今日は2人が所属しているテニス部が休みのようだった。

「美緒は無所属だし、暇でしょ?」とまつりに言われ、ボクも居残りすることになった。

いやいやボクには、洗濯物入れて、アイロンかけて、部屋を掃除して、夕食を作って、ポムのエサをあげるっていう任務があるんですけど!

無所属は暇とか決めつけないでくださーい!…なんて言えないけど。

「いやー暇だねー!」

「そうだね〜!」

いやだからボクは暇じゃないんだって!

「家帰ったって鍵空いてないしなー!」

「そうなの〜!?私の家に呼べたらよかったんだけどね〜。親の許可が出ないからなぁ〜」

それでボクを呼び止めたのかよ!!

「…何その顔」

…え?

まつりが低い声で質問する。

誰に向かって言ってんの?

「ちょっとまつ…」

「さくは黙ってて」

…どう考えてもボクだ。

気付かないうちに、考えていることが顔に出てしまったのだろう。

立て直さないと…!

しかし恐怖から、口をパクパクするだけで声が出ない。

「美緒?」

まつりは鬼のような顔でボクを睨み続ける。声もさっきより低い。

どうしよう…どうしよう……どうしよう………

 

「菓子屋さん、ちょっとぃぃかな?」

 

 焦り、恐怖に怯えるボクに、可愛く透き通った声が聞こえた。

3人で、声がする後ろの方を向く。
「…大前…さん?」

あの子だ。

転入初日、目を離せなくなってしまうほど綺麗なあの子。

その日、ボクは教室に着くなり、自分の席からすぐ彼女の席を探し、前方に見つけた。

大前さん。

椅子に貼ってある名前の書かれたシールには苗字しか書かれていないため、下の名前はまだ知らない。

まつりやさくに聞くわけにもいかないし、まつりに聞いても無視されるだろう。

それに、彼女は1人でいることが多かった。

なので誰の口からも彼女の名前が出ることがなかった。

それだけ気になっていた彼女が今、ボクに話しかけてくれている。
「保健委員として話したぃことがぁって」
「ちょっと!美緒は今うちらと…」

「大切なことだから、ちょっと待ってもらぇる?」

「…分かったわよ。早めに済ましてよね!」

大前さんはニコッと笑い、ボクを手招きする。

ふぇええ〜いくら委員として話しかけられたとしても、嬉しくて舞っちゃいそう!

まつりの前を恐る恐る歩き、教室を出る大前さんに軽やかな足取りでついて行く。

落ち着いていられず、サイドテールを手ぐしで整える。

にやけが全然止まらない。抑えないと引かれちゃうぞ!ボク!!

階段の前まで行くと、大前さんは止まり、こちらを向いた。

ボクも近くまで行って止まる。

何を言われるのだろう。そわそわしながら言葉を待つ。

すると大前さんは、ゆっくり口を開いた。

「ねぇ、なんで本当のこと言わないの?」

「え?」

思ってもいなかった言葉に、舞っていた心が物凄い勢いで冷める。

しかも、大前さんの顔は笑っていない。不機嫌そうだ。

声もさっきの女神のような声ではない。いや、充分可愛いんだけど。

「あんた、無理してあいつらといるでしょ」

図星だ…。

質問に答えられず、俯いてしまう。

大前さんは、はぁっとため息をつき、話しを続けた。

「あんな奴らといたって面白くないでしょう?そんなんだったらグループ抜けて1人でいた方が楽でしょう?バカなの?」

「ボクは大前さんみたいに強くない!!!」

さすがに頭に来て、目に涙を溜めながら怒鳴りつける。

そう。彼女がいつも1人でいるのは、クラスに溶け込めないわけではなく、溶け込みたくないからだろう。

愛想笑いで成り立っているグループにいるより、1人で好きなことを考えたりやっていく方が楽で、それをする勇気もある。

それが出来ていないボクに怒りを感じたのだろう。

大前さんは一瞬驚いた顔をしたが、すぐさま元の表情に戻り、さっきと変わらない口調で吐き捨てた。

「あっそ。そんな生き方してたら、人生面白くないし後悔するわよ」

目の前の階段を降りていく大前さんを見送らず、教室に早足で向かう。

これでよかったんだ。

ボクと大前さんは合わない。

見ているだけで充分なのだ。

元からそうだったじゃないか。

そう自分に言い聞かせ、笑い声の聞こえる教室のドアに手をかけた。

「きゃぁあああ!!!」

思わず振り返る。

何…?今の…大前さんの悲鳴……??

「美緒!」

 ドアの向こうからまつりの声がする。

「早く!終わったんでしょ?話の途中なんだからさっさと戻ってこいよ!」

さっきの悲鳴、聞こえなかったの…?

どう考えても緊急事態だろう。

「早くしろよ!分かってんの!?こっちは待ってやってんだよ!!!」

怒ってる…さっきより怒ってる…!

ここでドアを開けなきゃまつりはもっと怒るだろう。

でも…大前さんはどうなるの……?

 

『そんな生き方してたら、人生面白くないし後悔するわよ』

 

そうだ。

人間として、助けるのが当たり前じゃないか。

体が弱いひとつの原因、極度の喘息持ちのことも忘れ、階段の方へ全力で走る。

教室から響くまつりの声は、もう何とも思わなかった。

 

大前さんの言う通り、グループに囚われすぎていた。

好きでもない人の機嫌をとって、立場を高めて。

まつりのことだから、近いうちにボクのことを気に入らず、手放すだろう。

グループを抜けたって大丈夫だろう?

前の学校では1人だったじゃないか。

慣れっこでしょう?

 

「大前さん!!!」

案の定喘息になり、息を吸う度にヒュウヒュウ鳴らしながら、階段の手すりを持ってブレーキをかける。

「あ…」

そこにあった光景を見た瞬間、目眩が襲い、ひざまずく。

ボタボタと落ちる大量の血。

その先には、大前さんと、彼女を抱える黒い物体がいた。

怖い…!

…でも、今一番怖いと思っているのは、大前さんだ。こちらに応答することも出来ないほど怖がっている。もしかしたら気を失っているかもしれない。

こんなことでへこたれてたらダメだ…!

そう自分に言い聞かせて、手すりを持って立ち上がり、上を見上げる。

するとキラッと輝くものが見え、目を細めた。

何…?

紅い目と…ペンダント…金髪……牙…!

昨日聞いた、さくの話そのままだ。

 

大前さんは吸血鬼に襲われている。

 

本当にいたんだ…吸血鬼……!

…ってそうじゃない!早く大前さんを助けないと!!

ニンニクや十字架など、吸血鬼が苦手そうなものを思いついたが、そんなものはここにない。

大前さんの出血量はかなりだ。

今助けないと死んでしまうだろう。

何か攻撃できるものがないかあたりを見渡す。

…!トイレ!!

トイレの中に駆け込み、壁に掛かっていたデッキブラシを取ってくる。

息苦しいのを我慢し、デッキブラシを吸血鬼に向けると、カスカスの声で全力で叫んだ。

「大前さんを離せ!!」

1秒もなかっただろう。ボクは吸血鬼が投げたモノにより、壁まで飛ばさた。

全身に痛みが走り、少し曲がったデッキブラシを持ちながら、ズルリと壁に沿って座り込む。

足に重みを感じる。温もりがあり、ドロっとした何かも感じる。なんだか嫌な予感がする。

自然と閉じていた目を、恐る恐る開けてみる。

そしてモノの正体を目にし、吐き気を覚えた。

「大前…さん……!?」

吸血鬼はボクを攻撃するのに、大前さんを使っていたのだ。

「大前さん!大前さん!!」

震える手で彼女の肩を揺さぶるが、びくともしない。

まさか…死んだんじゃ……。

脈を確認しようと手を離すと、次は胃の中のものがこみ上げてきた。

手が、どす黒い紅をしていたのだ。

我慢しきれず、床に向けて嘔吐する。

脈を調べようとしても、怖くて動けない。

呼吸がどんどん荒くなる。

体の痛みも治まらず、大前さんを抱えてうずくまることしか出来なくなった。

吸血鬼はそんなボクたちを気にせず、こちらへゆっくりと歩いてくる。

 

ねぇ…こんな悪者がいるんだったら…正義のヒーローだって…いるんでしょ…?

早く…早く助けてよ……!

 

「まだ夕方なのに、何で出てきてんだよ!!!」

目の前に、もうひとつ黒い物体がボクたちをかばうように現れ、吸血鬼を剣で斬る。

吸血鬼はトイレの前まで飛ばされ、返り血が色んなところに飛び散る。

「ひっ!」

もちろんそれはボクにもかかり、さらにうずくまる。

目の前の助けてくれたであろう黒い物体は、こちらを向いて、ボクたちの前でしゃがみこんだ。

目だけで物体を見上げてみる。

スラリとした体、そこそこ広い肩幅。きっと男の人だ。しかもかなりのイケメン。

綺麗な焦げ茶色の髪をしていて、尖った前髪だけ青くなっている。

でも、吸血鬼と同じで全体的に黒っぽい。胸元に紅いペンダントを付けているし、目が紅く、牙がある。

…どっかで見たことある気がする。

その男の人は、ボクのポケットからハンカチと吸入器を出し、そのハンカチでボクの手に付いた血を拭きながら言った。

「菓子屋美緒、怖かっただろう。お前、血も苦手なのにな。良く頑張った。」

「ぇ…?」

なんでボクの名前知ってるの!?

しかも、ボクがポケットに吸入器を持っていることも、血が苦手だってことも知っている。

彼は血を大体拭き取ってから、ボクの手に吸入器をポンッと乗せた。

ボクは渡されるままに吸入をする。効果は数分で現れるだろう。

その間に彼は大前さんの方を向き、吸血鬼が血を吸った場所に手を当てた。

すると、傷は何もなかったかのように消えた。

理解が追いつかないが、傷口が塞がってほっとした。

しかし、大前さんの意識も顔色も戻らない。

彼は、テキパキと大前さんの脈を測りながら呟く。

「良かった、生きている。でも、これは酷い。確か大前のお父さんは医者だったはずだ。」

何この人…全知全能なの…?

「菓子屋!」

「ふぁい!」

相変わらずの『ふぁい』である。

彼はトイレの前で倒れている…いや、立ち上がろうとしている吸血鬼を指差し、話を続けた。

「あいつを一緒に倒したら、大前を一緒に彼女の親の病院まで運んでくれ。」

「はっはい!」

めっちゃ『一緒に』強調するじゃん。

…ちょっと待って!?

『一緒に倒したら』って言った!?!?

「良い返事だ。吸血鬼が見えるお前には、吸血鬼になって戦う才能があるからな!」

「待って!ちょっと待ってください!!」

「何だ?時間が無いんだ。」

「えっとぉ…」

何から聞けばいいんだろう。

「…そうだよな。突然色んな事を言われても理解出来ないよな。」

彼はゆっくり立ち上がり、ボクを見下す形で自己紹介を始めた。

「オレは霧矢大雅。河井中学校の生徒会長をしている。今は、吸血鬼の姿で失礼する。」

そっか!生徒会長!!

始業式や入学式に前に立って話をしていたから見覚えがあったんだ!

それに、予想通り吸血鬼だった。

つまり…正義のヒーローも吸血鬼…?

「で、菓子屋には、吸血鬼になってオレと一緒に戦ってほしい。安心しろ。吸血鬼になるのは戦っている間だけで、変身を解けばいつも通りの姿だ。」

「ほ…ほう……分かりました!…ってなるわけないじゃないですか!!」

「早くしないと大前が死ぬぞ。」

そうだ…。

今、ほのぼのと話している時間はない。

霧矢…先輩?が、ボクを頼っているのは、ボクが必要だからだろう。

自分が吸血鬼…ヒーローになるって言うことにも惹かれる。

何より、大前さんを救わなければ…!

「…分かりました!やります!!」

「良い返事だ!」

先輩は少し嬉しそうにボクを見て微笑んだ。

正直覚悟は出来ていない。今にも気を失いそうだ。

「菓子屋、立てるか?」

「…はい!」

抱えていた大前さんをそっと床に下ろし、全身の痛みに耐えながら、壁を支えにしてゆっくり立ち上がる。

その間に先輩は、大前さんを楽な姿勢にさせていた。

本当になんでも出来るんだなぁ。

「じゃあ、お前を吸血鬼にするからそこに立て。絶対に座ったりしゃがんだりするなよ。」

ボクは深く頷き、息を呑みながら気を付けの姿勢をとる。

先輩は胸の位置にあるペンダントに手を当て、手にこもった紅い光をボクに向けて放った。

 光はボクを囲み、最終的に籠の形になってボクを閉じ込める。

その瞬間、ドシンと重力を感じた。

「…くっ!」

膝に力を入れて必死で耐える。

普段運動をしないボクにはとてもキツくて、今にも倒れそうだ。

体が汗ばんでくる。息も上がり、喘息が再び酷くなる。

耐えながら顔を上げて、籠の外の先輩を見る。

そしてボクは、先輩の視線の先に見つけた。

時計だ。

籠の上にうっすら見えるそれは、物凄いスピードで時を刻んでいる。

そして、短い針が4を過ぎたところでピタッと止まった。次の瞬間だった。

「…っぐぁっ!!」

体を切り裂くような痛みがボクを襲い、耐えきれずに先輩の方へ倒れ込む。

籠は粉々になり、キラキラ輝いていた。

先輩は、当然かのようにボクを支えると、ボソッと呟いた。

「お前、人間として生きる時間、あんまり無いかもな。」

「え…?」

そう言った先輩の口が、ボクの首筋に吸い込まれる。

「…っ!」

首筋に強い痛みを感じる。

先輩の牙がボクの首筋を抉り、噴き出るように血が出てくる。

怖くて目で確認することは出来ない。

大前さんはずっとこの痛みに耐えていたのか…。

先輩が首筋から口を離すと、ボクは黒いオーラのようなものに包まれた。

 

すごい…なんだか力が湧き出でくる。

それと共に、勇気も湧いてきた。

苦しくないし、体の痛さもなくなった。

体が軽い!心も!!

今にもどこか飛び出したい気分!

ボク、今なら大前さんを助けられる気がする…!

ドキドキしながらゆっくり目を開ける。

 

「お前の属性は火。火を苦手とする吸血鬼もいるから、なかなか良い能力だ!」

 

この時、ボクは思いもしなかった。

これが伝説の始まりになるということを。

 

 

next…Legend2「一歩」

これ、あかんヤツや。

Twitterにあげようと軽い気持ちで書いていたヨワヴァン本編に出てける大前日菜子の人生物語がめっちゃ長くなったので、ここに載せときます。

 

⚠️アテンション⚠️

・かなり自己満足

・性的描写有り

・書き方がめっちゃ変わってる

・説明不足

・謎の隙間の広さ

 

日菜子は小学生の時から生き方を決めていた。
「自分が輝ける生き方をする」
でもそれはまだ曖昧で、輝き方がまだよく分からなかった。
輝き方が分かったのは高校生になってから、
「自分の思いに正直でいる」
だった。
ツンデレはなおらないけどね()
しかしそれが裏目に出て、性格が受け入れられない大体の女子には嫌われていた。
美人ボンキュッボンだしね()


日菜子のシンガーソングライターとしての才能が認められたのは高3の時。
動画サイトに投稿していた動画が有名な事務所の社長の目に入ったのだ。
ちやほやされる日菜子。キノピゲフンゲフンピノキゲフンゲフン鼻が高い日菜子は自分の生き方を忘れ、見た目も気にするようになり才能がなく、変わっている美緒と別れた。
結構クラスメイトに人気な美緒をフったという噂はすぐ広まり、調子を乗っているといじめを受けるようになる。

それは1月のこと、いじめにより6時間目の体育の授業終了後、体育倉庫に閉じ込められた日菜子。
その日は丁度仕事があり、事務所の人たちはカンカン。
「体で反省を表わせよ」
うわなに本山ストーリーに出てくる奴らみんな最悪だな。

 

みおちーのおパンティ(いやし)(もやし)

 

精神的に追い詰められていた日菜子。
負担をかけている親にはこれ以上心配かけまいと相談せず、美花は元生徒会長として忙しくしていて話したりする暇などないし、美緒とは別れているので話すことすらなく、相談相手は誰ひとりいなかった。
いつも以上ににやにやしてるいじめっ子。
案の定絡んでき、人気のない廊下に連れていかれた。
いじめっ子のひとりがスマホでキャスアプリでキャスを始め、日菜子にカメラを向けると、他の奴らがせっせと日菜子の服を脱がせる。

 

ちょっと過激だから省略するね( ˘ω˘ )

 

喘ぎ苦しむ日菜子の元に、神が舞い降りたのです。
ファアアアアアアアーーーーーーーーーー(神々しい風)
キャスをしている奴のスマホを奪い力強く地面に叩きつけ、すぐさま日菜子をかばいに行った。美緒だ。


唐突の「」タイム( ˘ω˘ )
「ちょっとうちのスマホどうしてくれるのよ!?」
「お前のスマホ以上に日菜子の方が傷付いてるんだよ!!!」
「先生あそこです!」
先生を連れて走ってきたのは美花だ。
生徒指導室に連れて行かれるいじめっ子たち。
日菜子は美緒に支えられ、保健室に連れていかれた。
「…美緒遅い」
「遅い?ボクたち今はただの同級生なんだけど」
「…」
「それに、ボクに言うことない?」
「…ありがとう」
「どういたしまして」
気まずい間
「ねぇ、ボクさ、日菜子と一緒じゃないと寂しい…」
「…!」
「だからさ、日菜子、もう1度、付き合ってください!」
「………何かしこまってんの…?ぁ…当たり前じゃなぃ…!」
涙が溢れ、美緒の胸で泣き崩れる日菜子。

 

我慢できずに生でやり、妊娠してしまったのはその日の夜の事だった。

 

日菜子は親にこれまで起こった全てのことを話し、その話が世間に出るやいなや、有名な事務所の信頼度はガタ下がり。倒産するのも時間の問題だろう。
いじめっ子たちの未来も暗いものだろう。
日菜子へのいじめの傷跡は心だけでなくネットにもあった。
日菜子のいじめキャスが動画サイトに投稿され、どんどん炎上しているのだ。
それを見て許せなく思う人もいる中、いじめっ子の様にそれを見て楽しむ人もいるのだ。
学校の制服から個人情報がダダ漏れで、セ●ムがなければどうなっていたか。セコム、シテマスヨ(木野美緒という)(違う)
(顔だけで個人情報が分かるみたいですが、それはダダが付かない漏れということで( ˘ω˘ ))

 

ポイント!24時間美緒に甘える日菜子

 

卒業式が終わり、卒業生は友人や後輩、先生に別れを告げていた。
「日ー菜子っ♪はいっ!」
美緒は日菜子の手に何か硬いものを乗せた。
「ん?…!?」
開けなくてもわかる、指輪だ。
開けてみてさらにびっくりした。
…結構高そうだ。そしてあたしにぴったり。
「えへへ、びっくりした?」
そう言うと、美緒の可愛い笑顔が消え、真剣な顔になった。
「ボクと………結婚してくだひゃい!!ふぇっ!?なっなんでこんな時に噛むの〜!!!」
「ふふっ…喜んで!」
「あ…ありがとうぇううううう愛してるぅうううううううう」
「ちょ、泣かないで!鼻水つくでしょ!!」
👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏
「りぃさのそっくりさん、ありがとうございます、おかげでプロポーズに成功しました。お礼にこれをあげます」
大人スプレー
「でも、ボクたちはまだ子供なので結婚できません。大人スプレーを使えば大人になれるのですが」
▽大人スプレーを使う
あきらめて
まってトモコレきりがない。

 

日菜子が音楽活動を再開したのは、長女が幼稚園に入学してからだった。
また動画サイトからのスタートだった。
しかし前とはハンデのあるスタートで、コメント欄には応援の言葉がある中、悪口や性的なものもあった。もちろん前からあったものの、今の方が数は増している。
それとは逆に、美緒はスクールカウンセラーとして河井町付近を飛び回っていた。
カウンセリング室から出てくる生徒は晴れやかな顔だそう。
「カウンセラーを勧めてくれたのは日菜子でしょ?ボク、すっごく感謝してるんだぁ♪だから日菜子、本当にありがとう!愛してる…」
やっている間も不満しかなかった。なんで恵まれたのがあたしじゃなくて美緒なの?と。

 

何年続けただろう。再生回数もたいして伸びず、日菜子自身、疲れ果てていた。
「あたしのステージはこんなところじゃない」
オーディションを受けるのは自分が下みたいで嫌だった日菜子は、1件のメールに手を伸ばし、返信をした。

 

お腹すいたいりこ

 

グラビアアイドル、そんな感じだろう。
事務所が欲しかったのは日菜子の大きな胸だということも承知の上で上京してまで事務所に入った。
ファンはどっと増えた。体しか見てくれない男性ファンが。
それでも輝けることを信じて歌い続けた。でも売り上げが伸びるのはAVやエロ本のみ。
輝き方を忘れるも必死にもがいて輝こうとした。
何回イき、何回イかせただろうか。気づけばその快感がクセになり、プライベートでもいろんな人とやっていた。

 

もちろん美緒は、日菜子が何の相談もしなかったこと、勝手に体を売り、何人もの人とやってきたことは、納得いかなかった。

 

日菜子が37歳になる年の事だった。
20年以上前に戦ったドールヴァンパイア(以下DV(ドメスティックバイオレンスじゃないよ))、敵のような存在が河井町に再び現れたのだ。
美緒たち6人の戦う力は衰えていて、新世代のチームが作られた。
その中には美緒と日菜子の子供、風もいた。
風は2人と大違いで絵が上手で漫画家を目指していた。
しかし、彼女は物語を考えるのが苦手で、立ち止まっていた。
そこに現れた双子のDVは日菜子と風、2人の精神を崩壊させにきた。
属性は夢。夢を見すぎな2人を絶望させて、手を汚さず自ら命を絶たせようとしたのだ。
本当の自分を見てしまった日菜子。何十年も閉じ込めてきた思いはついに溢れ、子供の前なのも気にせず泣き叫んだ。

 

ここからめっちゃ小説とは言えないけど小説みたいになります( ˘ω˘ )
本山がノリノリモードでび😈

 

あの時調子なんて乗らなければ、輝き方を忘れてなければ…。
真っ暗な道が見えた。あぁ、あれはあたしが歩いてきた道じゃないか。反対側を見ても真っ暗。じゃあ、あたしが生きる意味は無いじゃないか。
上を見上げれば、双子のDVが黒い笑みを浮かべている。
もういいよ、こいつらの夢を叶えてやるよ。
人間の姿で死ねば、吸血鬼に生まれ変わる。
吸血鬼の姿で死ねば、一生生き返らない。
そしてあたしには吸血鬼を生まれ変わらせる能力がある。
それであたしを生まれ変わらせれば…
「日菜子は日菜子のままで輝けるよ。もちろん風もね」
真っ暗な道に暖かい光が現れた。
赤と黒が特徴のコスチュームに、金色の髪は…短くなっている。胸元のペンダントと目は吸い込まれるような赤をしている。
やっぱり…
「み……ぉ………」
「おとぅ…さん……」
「遅くなってごめんね……後はボクに任せて」
そう言うと、銃のような武器を手に取り、双子のDVに向かって走っていった。
美緒は強い。神様だから。いや、それは違うだろう。でも昔はあたしが支えないと立つことすらできない弱虫だった。
なんで、なんでこんなに強くなったの?
…そっか、美緒は輝いてるからだ。
自分の思いに正直でいるから。
あぁ、答えはすぐそこにあったんだね。
あたしが見てなかっただけ。
そして、あの真っ暗な道は、あたしが照らすんだね。
美緒がとどめを刺すと、DVは灰になり、それぞれのペンダントの中に吸い込まれていった。

 

朝からシリアスはしんどかったいりこ

 

「ふぅ…これでもう大丈夫。2人とも立てる?」
美緒はあたしと風に手を差し伸べ言った。
手を取り立ち上がり、変身を解くと、美緒があたしの首筋から血を吸っていた。
でも、いつもと違う寒気がし、口の中にも異変を感じた。
この感じ、さっきまでと同じ…八重歯が鋭くなってる…つまり…。
「風はここで輝ける。でも日菜子はここじゃ輝けない。日菜子のステージはここじゃない」

 

ここは、あの真っ暗な道…?
違う、光が見える。あれは…何かの画面?
そこに映されているのは…。
「あたしの…人生」
走馬灯。そう、あたしは死んだんだ。

 

「風、ごめんね。お父さんとお母さん、ヴラッドスターで暮らすね」
「え…まって?それって…どういうこと…?」
「…風が死んで、ちゃんとした吸血鬼になるまで会えない…ってことかな」
「…っえちょっ!?つつつつまりさっうちが死ぬまでお母さんのおっぱいに埋もれられないしっ、吸血鬼で男の娘のお父さんに会えない…ってこと!?ああああああ…それができないのが少しの間だから河井町に行ったのにぃいいいいい!!!」
「…お母さんのおっぱいに埋もれられないのは辛いよなぁ…」
「辛いわっ!!!!!」
「…もういつも通りだね!大丈夫、風はひとりじゃないし、お父さんたちも風のこと応援してるよ!!」
「お父さん!ぎゅー!!」
「…ふふっ、彼氏もいるのに甘えん坊だなぁ…元気でね…風の漫画ができたら意地でも買いに来るからね!」
「まって?それ、またここに来るってことじゃんかぁああああ!!!!!」

 

走馬灯が終わった。
美花が現れて、吸血鬼が現れて、吸血鬼になって、一度声を失って、地球を救って、一度シンガーソングライターになって、グラビアアイドルになって。
血を吸われ、人間のあたしは死んだ。変わった人生だこと。
あたりを見回した。これからどこへ向かえばいいのだろう。
また正面を見ると、画面ではなくドアが見えた。
あたしは迷いなく、大きくて重たいドアを両手で押した。

 

「うぉおおおおおおおおおおお!!!」
ゼフィランサス様ぁああああ!!!」
「まさに女神!!!」
「こっち向いてぇえええええ!!!」
どこを見ても人、人、人…いや、吸血鬼か。
な、何?なんで大勢の吸血鬼があたしを見てるの??それになんで叫んでるの???
「はいはいはーい!ボクの嫁が美しいのはよぉおく分かるけどちょっと静かにしてねー!!」
聞き覚えのある声がすると、すべての吸血鬼が黙った。
「…美緒!これ、どうなってんの!?」
「ちょちょちょ、ここでのボクの名前はブーゲンビリアだぞっ!」
美緒…ブーゲンがあたしに近づきながらそう言うと、昔流行った女児アニメに出てきそうなキラキラしたマイクを渡された。
とにかく、ここがヴラッドスターなのは確かだそうだ。
美緒が元にいた場所に戻ると、右手をあたしにむけ、大きく広げた。
「みなさん!こちらが女神、ゼフィランサスでーっす!!」
ブーゲンがそう言うと、あたりの人(もう人でよくね?)が、再び叫び始めた。
それを気にせずブーゲンは続けた。
「これからゼフィは!自分で作詞作曲した曲を歌ってくれまーっす!!」
「いや待って待って!なんでそんなことになるのよ!!まずゼフィランサスって!?…あ……」

 


前世の美緒の名前はブーゲンビリア、美花の前の名前はファレノプシス、美和…梨保ちゃんの前前世の名前はホリホック。

 

「うひょーっ!めっちゃかっこいいっ!!うちにもそんな名前欲しいっ!!!」
「理子、あの名前全部花の名前なんだぜ!3人の誕生花だな!!」
「うぉおおおおおっ!!!かっずっ!それっ!めっちゃロマンチックじゃんっ!!よっしゃよっしゃっ!かっずっ!うちの誕生花はっ?」

「次は日菜子!日菜子には…ゼフィランサスがいいと思う!花言葉は清い愛!ピンクで気に入ると思うけど…」
「あたしには芍薬とか牡丹、百合がぴったりだと思うけど…悪くわないわね!」
「美花のファレノプシスの白とピンクでベストカップル」
「いやあの先輩!?俺もピンクですよ!日菜子には美緒がいるし美緒も白だし!!」
「いや、日菜子と美花の方が似合ってるな。」
「おい大雅ぁああああ!!!!!」

 


「ふふふー思い出したー?それじゃあ!歌ってもらおう!!ゼフィランサスで、『Happinessballoon』」
ブーゲンがそう言うと、服がステージ衣装に変わり、曲が流れ始めた。

 

「はぁ〜…やっぱり日菜子の歌は最っ高!ていうか、今までの中で1番最っっ高だった!!」
これから自分が住むことになるとは思えない豪邸に入ると、美緒は目を輝かせながら言った。
あたしは何も言うことが出来なかった。
「…日菜?」
「…こんなの初めて」
「ん?」
「大勢の前、そしてありのままの自分で歌うのってこんなに楽しかったんだ…」
気づけば頬に涙が伝っていた。
それを見た美緒は微笑み、あたしを抱きしめた。
「そう、ボクは日菜子にその気持ちを気づいてもらいたかった…ありのままの自分で夢を追いかける、あの頃の日菜子が本当に輝いてた…やっと、やっと、輝けたね…」
あたし、何回美緒の胸で泣けばいいんだろう。
何回美緒に惚れないといけないのだろう。
「っと、泣いてるとこ申し訳ないですが、ここでお仕置きタイムでーっす!」

 

「まっ…まって美緒…」
「AVに出てたグラビアアイドルがこんなものかぁ…」
「だって!…美緒が……かっこいぃ………違う!今の撤回!!」
「そっかぁ…!でさぁ、なんでボクが日菜子を縛ってると思う?」
「…怒ってる?」
「なんで?」
「あたしが…いろんな人とやったから……」
「それはもちろん、で?」
「そ…それ以外何があるのよ……」
「日菜子と何年してないと思ってんの!?」
「まっ…!」

 

何これなっが草生えウォマン🙋
そして唐突にノーマル文章に戻る( ˘ω˘ )
何よりねっむ😴😳

 

美緒は神様をしつつヴラッドスターでスクールカウンセラーを続けている。
地球では、戦いを終えた風の漫画家デビューが決定した。
何より日菜子は、女神ゼフィランサスとして星の人々に歌を届けている。
そして、日菜子のお腹には2人目の子供がいた。

幸せな日々がどれたけ続くか分からないけど幸せになるんだぞー!(終わり方が分からなかった本山の図)
ハッピーセット#違う

Legend0 「ヴァンパイアごっこ」

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*フィクションです

*誤字脱字はコメント欄か、Twitter(@ yowapro、riisa_motoyama)にて指摘お願いします

 

…河井町には吸血鬼にまつわる言い伝えがあります。

吸血鬼が初めて生まれた町、ひとつの星を作った、奪われそうになった町を助けてくれた、町の娘を誘拐した、死んだ少女が吸血鬼になった…色々な言い伝えがあるそう。

 吸血鬼の見た目は人間とあまり変わらず、太陽や十字架も効かないやつがいるとか。

「つまり、この中にも吸血鬼がいるのかもしれませんね。」

先生の読み聞かせが終わると、図書室にいた小学4年生の多くが拍手をしていた。

「有り得ない…」

みんなは声がした方を向いた。

「吸血鬼がいる?そんな非現実的なことは有り得ません!」

そこには先生に強い眼差しを向ける、綺麗な顔立ちをした男の子がいた。

 

***

 

1時15分。

掃除の時間まであと5分あるが、オレは校庭や校舎で遊び回っている児童を避け、掃除がある図書室に行った。

学校生活に慣れてしまうと5分前行動がおろそかになってしまうが、4年間1度も忘れたことは無い。

図書室の掃除。内容はほうきで床をはいて、雑巾で机と本棚の上を拭く、というものだった。

…そりゃほうきを取るよな。早い者勝ちだし。

ほうきが入っているロッカーを閉めると、ある本が目に入った。

さっき総合の時間に図書室で先生が読んだ、「河井町と吸血鬼」と言う本だった。

手に取って、改めて読んでみても、信じられる内容ではなかった。

人というのは何故、ありもしない幻想を信じて楽しむのだろうか。

 

「血ぃ吸われるのってこんな感じじゃね?」

「うわっ!!!」

突然首筋に爪を立てられ、オレはつい飛び上がってしまった。

「へへっ!大雅のビビり!!」

「修造!てめぇ…」

そこには同じクラスで同じ掃除場所の修造がいた。

たいして暑苦しくはない、至って普通…て言ったら可哀想だが本当に普通な奴だった。

「やっべぇ!」と言い逃げだす修造、オレも反射的に追いかけだしてしまった。

オレはクラス1足が速いのですぐ捕まえて同じ様に首筋に爪を立ててやった。

「って待てよ大雅っ力強っ痛いだいたいたいた」

「ちょっと男子!?」

あんまり大きくないが、怒る様な声が聞こえた。

「げ、仁奈!」

修造はあからさまに嫌そうな声を出した。

仁奈は傷つきやすいから止めてやれ…修造。

それに仁奈の後ろにいる真琴にも触れてやれ。

それにしてもオレとした事が…。

…終わった事はどうしようもない。これで、図書室掃除、教室の席で決められた班の全員が揃った。

金山修造、岡野仁奈、竹内真琴、そしてオレ、霧矢大雅の4人だ。

ひと班4人なのは無理もない。ここ、市立河井小学校はまあまあ田舎にあるため、ひと学年ひとクラスなのだ。

おかげで団結力が高く、皆下の名前で呼び合う仲になった。

オレの学年、4年生は20人なのだが、今年の1年生は10人なんだとか。廃校になられると困る…。

 

「…はぁっ、まぁいいわ、で?何してたの??」

いかにも怒ってると言う感じに腕を組みながら仁奈は問いかけた。

「あ、あのな、俺たち吸血鬼に血ぃ吸われるのってどんな感じなんだろうって爪で試しあってたんだよ!」

「吸血鬼…」

修造の言葉に仁奈はピクリとし、目を輝かせながら話を始めた。

「吸血鬼…ヴァンパイアって漫画のネタにぴったりじゃない!?…ふむふむ、ヴァンパイアは血を吸うのよ?肌が赤くなるだけじゃ試したことにならないわよ!」

「わーっ!吸血鬼ババアだー!逃げろー!!」

「誰がババアよーーー!!!!!」

あーあ、追いかけっこ始まった。

「ったく、止めねーとじゃないか。」

「さっきどこかの誰かもしてたよね?」

「うっ。」

真琴、それ、禁句。

「てか掃除しなくてよくない?たいして汚くないし、授業以外であんまり人来ないよ!それに、なんか増え鬼みたいで面白そ…キャア!!」

後ろから修造が真琴の首筋に爪を立てた。

「増え鬼じゃねぇぞ!吸血鬼ごっこだ!!」

「ヴァンパイアごっこの方がおしゃれじゃない?」

いやお洒落とかどうでもいいから。

「…どっちでもいいとして、みんな吸血鬼になっちゃったからやり直しな!前回最初に吸血鬼にされた大雅が吸血鬼だぜー!みんな逃げろー!!」

「えっ!?不利すぎでしょ!!!」

「わーっい!」

「っはー!やってやろうじゃん!」

足が遅い仁奈を狙ってオレは走り出した。

 

***

 

オレは吸血鬼の修造と仁奈から机などを利用して逃げていた。

同じ場所を掃除する期間は1週間。この1週間、毎日『吸血鬼ごっこ』、振り仮名を付けて『ヴァンパイアごっこ』をしていた。

そして今日は金曜日。それに、席替えが近く、この4人が集まる事はもう無いだろう。

つまり、最後のヴァンパイアごっこをしていた。

「はっ!2人でそれかよ!」

「ファーイトー!」

「おい、真琴隠れるとかずるいぞ!」

「仁奈、挟み撃ちだ!」

「オッケー!」

「誰が吸血鬼なんかに捕まるか!」

そう叫んだ瞬間、首筋に激しい痛みを感じた。

何故?修造も仁奈もあんなに離れて…

 

「「「「!!!!!」」」」

誰もが驚いて声が出なかった。

 

そこには紅い目を光らせ、オレの首筋を噛んでいる、やせ細った男性がいた。

クリーム色の長い髪を緩く縛り、破れたり土が付いたりしている白いワイシャツに、黒いズボンという、汚れてさえいなければ普通の格好。

しかし、オレの血を吸っているのだ。

 

つまり、本物の吸血鬼。

 

「っ大雅を離せ!!!」

修造により、ぐんっと吸血鬼から引き離されると共に、首筋がエグれる。

そして血が滝のように出てきた。

「「ひぃっ!!!」」

修造と真琴が声を合わせ飛び上がった。

「あっ、あたしっ、先生呼んでくる!!」

遅い足で必死で図書室を出ていく仁奈。

オレはただただ呆然としていて気がついた時には傷口を真琴がハンカチで押さえていた。

すると突然吸血鬼が口を開いた。

また噛まれるんじゃ…そう思い、3人が目を瞑った途端、低く息苦しそうな声が聞こえた。

「…何故…吸血鬼を馬鹿にするような行為をした…」

オレの目をじっと見て言った。

その眼差しは、目を逸らすことが出来ないほど強かった。

オレの口が自然と開いた。

「…だ、だって、貴方の様な非現実的な生き物はいない…つまり誰も怒ることはない…と、思って…。」

絞り出すように声を出した。

吸血鬼はそっと目を閉じ、言った。

「…小さいくせに深く考えてるのだな…まあ…非現実的だよな…無理もな…」

すると吸血鬼は音を立ててたおれた。

「大丈夫ですか!?」

「おい大雅!なんで助けるんだよ!!」

「大雅だもん、誰かを見捨てることはしない」

「…さすが真琴。幼馴染みなだけ大雅のこと分かってる」

大雅が吸血鬼に寄ると、吸血鬼はフッと笑った。

「君は…優しいんだな」

そばに行ったのはいいが、何をすればいいかオレには分からなかった。

この人は吸血鬼…そうか。

「お、オレの血、あげます。」

「いや、いいよ」

「!?…でも、それじゃあ貴方が…」

「いいんだ…でも……」

吸血鬼は、ワイシャツの下の紅く光っているペンダントを取り出し、オレにかざした。

するとそのペンダントから龍の様な細長い黒い光が現れ、オレを囲んだ。

「君には、戦う才能がある」

 

あれから5年、オレは受験生、つまり中学3年生になった。

あの時の事は何一つ覚えていない。

目を覚ますと病室で、お母さんが泣きながらオレを抱きしめてくれた。

退院し、学校に行くと皆が心配してくれて、とても嬉しかった。

しかしあの3人があの時の話をする事は無かった。

オレに何かあったと言われれば、非現実的なものを信じて怖がったりする事が多くなったぐらい。

男のくせになんて情けない。

でも…

 

勉強机の鍵のかかっている引き出しを開けると、そこには深い黒をしたダイヤ型のペンダントがあった。

目覚めた時にお母さんに聞くと、「救急車で運ばれるまでずっと握っていたらしい」と言った。

きっと大事な物だろうと確信したオレは、退院してから、友達から貰ったプレゼントや、100点のテストをしまう、その引き出しに入れていた。

 

ペンダントをしまおうとした瞬間、それは紅く光り、怪しげな黒い光がオレを包んだ。

 

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